· Chihiro Noda · news · 4 min read
本研究室の研究成果について FDG 2026 に採択されました。
本研究室の植村雄宙さんの論文が Foundations of Digital Games 2026 に採択されました。

FDG 2026 に本研究室学生の論文が採択されました
本研究室の 植村雄宙さん の論文が、ゲーム研究分野の主要な国際会議 Foundations of Digital Games 2026(FDG 2026) の Game Analytics and Visualization トラックに採択されました。
FDG 2026 は、2026年8月10〜13日にデンマーク・コペンハーゲンの Royal Danish Academy にて開催されます。発表は後日行われる予定です。
本国際会議の詳細は以下をご参照ください。
https://fdg2026.org/
採択論文
- A Time Series Causal Analysis of Engagement Factors in Live Streaming Using Continuous-Time Structural Equation Modeling
Oura Uemura, Ryousuke Saga
連続時間構造方程式モデリングを用いたライブ配信エンゲージメント要因の時系列因果分析
概要
本研究では、ライブストリーミングにおける視聴者エンゲージメントを形成する動的プロセスを、音声由来の感情特徴とチャット行動指標を組み合わせることで分析しました。ソーシャルプレゼンス理論と感情伝染理論を基盤とし、連続時間構造方程式モデリング(CTSEM) を用いて、配信者と視聴者の相互作用をモデル化しています。
人気の日本語ゲーム配信を対象にデータを収集し、発話頻度・全体的な音声強度・発話感情・チャット頻度・投げ銭行動・チャット感情を含む1分間のマルチモーダルセグメントに変換しました。CTSEM 分析により、以下の4つの主要な知見が明らかになりました。
- 視聴者エンゲージメントと配信者の言語表現はいずれも急速な自己減衰型の自己回帰ダイナミクスを示す
- 発話頻度・音声強度・感情トーンに反映される配信者の表現行動は、その後の視聴者エンゲージメントに大きな正の影響を与える
- 視聴者の集団的な活動も配信者の表現行動に影響を与え、相互フィードバックループを形成する
- これらのパスの相対的な強さから、配信者の感情的手がかりがリアルタイム相互作用システムにおいて比較的強い影響力を持つことが示唆される
これらの結果は、ライブストリーミングが短い時間スケールながらも安定した感情・行動システムであることを示しており、インタラクティブデザインや配信者のコミュニケーション戦略の最適化に向けた実践的な知見を提供するものです。
今後の発表に向けて、引き続き研究活動を進めてまいります。



